2019年より日本に上陸したアンジェロ ルッフォ。トルコのイスタンブールにファクトリーを構えるシューズメーカーで、デザインは二人のイタリア人デザイナーが担当し、職人の手によるハンドメイドで作られている。ベーシックなモデルもあるが、アジアとヨーロッパ文化が混ざり合った都市らしく、エキゾチックなマテリアルなどを使用した、特徴あるコレクションも発表している。
母体となる会社は大規模での工場を運営し、多種多様のモデルを生産でき、数々のインターナショナルブランドの生産も手掛けているのだ。

さて、イスタンブールといえば、トルコ絨毯などの伝統的な織物の他に、民族衣装やトルコ帽など、刺繍を施した装飾的なものを思い浮かべてしまう。今回紹介するモデルのアッパーを見てほしい。職人の手による刺繍の技術が活かされているのだ。全面に美しい刺繍が施され、我々が勝手に期待する、まさにイスタンブールのデザインなのである。といっても、エスニックでありながらも洗練されたインターナショナルなエスニックさに仕上がっている。

靴の種類はここ数年人気のスリッポンで、刺繍の色もベースのスエードによく映えている。ちなみに靴の刺繍は布に施すのとは異なり、アッパーの革に刺繍糸を通すので、革が切れてしまうこともあり、力の加減が難しいのだ。またアウトソールにはスニーカーのソールが採用されているので、より気軽に履くことができそうだ。
ANGELO RUFFO(アンジェロ ルッフォ)
500-57215-NK 37,400円(税込)
お問合せ:ハイブリッジインターナショナル TEL.03-3486-8849 highbridge.co.jp

文:倉野 路凡