SANTARI | エレガントな極上スリッポンをお探しならこの1足を
ビジネススタイルのカジュアル化により、多くのシューズブランドがジャケットスタイルの足元に適うセミカジュアルなモデルを強く打ち出していて、とりわけスリッポンの品揃えが目立つようになりました。そこで今回はパターンオーダーのスリッポンをご紹介します。以前このコーナーでサンタリ(2015年に舘篤史氏が台東区にて創業)のパターンオーダーのサイドエラスティックシューズを紹介したことがありましたが、このたび、同ブランドのオーダーメニューにもスリッポンが新たに加わりました。
アッパーはスムース、グレイン、スエードから好みの素材・色が選べ、また、底材はレザーソールからダイナイトなどのラバーソールも選択が可能。製法はハンドソーンウェルテッドのほか、マッケイも選べ、さらに特筆すべきは、モカの形状と取り付け方、甲ベルトの形状や窓の形、履き口の仕様やライニングなどといったように、パターンオーダーながら細部の選択肢が多彩なのです。
また、木型はというと、歩行中の甲浮きを防ぐべく従来よりも甲をおさえ、カカト付近をタイトにし、内フマズのホールド感が増すよう内と外ヒールで高低差がある、ねじれたような木型設計になっています。ちなみに、この木型は長年にわたる経験をベースに、より多くの人の足に合うよう編み出した形状なのだそうで、扁平足やカカトの骨が内側に倒れている方にも対応できるようになっているそうです。
さて、昨今の日本の靴業界はコロナ禍で苦境に陥っていますが、20年ほど前の日本の靴産業は著しく衰退していました。しかし、当時の若手職人たちの研鑽により、世界の靴通をも魅了するまでになりました。いまも日本の靴業界は、小規模な工房や若手職人が現れ、個性を競っている状況です。今後、サンタリをはじめとした日本の靴が、20年前と同じように、現在の逆境から復活することを願うばかりです。
SANTARI(サンタリ)
マッケイ製法 85,000円〜 ハンドソーンウェルト製法9分仕立て
92,000円~(税別)
お問合せ:santari.jp