英国軍 オフィサーシューズ

 

今回は日本でもようやく、その存在が知られるようになったインド靴のご紹介です。日本をはじめアジアでも質の高い靴が作られるようになった昨今ですが、インドが靴の生産国であることを知る人は少ないでしょう。
 

英国軍 オフィサーシューズ

 
南インドのチェンナイ(旧マドラス)周辺には、欧米の一流ブランドの靴を手掛ける工場が集まっており、代々靴職人を生業にする家も多いといいます。写真の靴は、チェンナイに3工場を構え、約540名の従業員を擁する靴工場が製靴を担当。ここでは英国の某高級靴ブランドなど各国の一流ブランドのOEMを多数手掛けてきました。
同社は英国国防省(Ministry of Defence=MOD)のオフィサーシューズの生産も手掛けており、そして写真のモデルは、そのオフィサーシューズをそのまま(Wモンクを除く)街履き用にした靴なのです。

 
アッパーには“レガシー・レザー”というイギリス政府が指定する厳しい基準に基づいて鞣された耐久性に優れた革(バフ掛けすると鋭い光沢を放ちます!)を使用しています。木型もトラッドなラウンドトゥのMOD用を採用。一体成型の純正ラバーソールは耐摩耗性が高く、また、マッケイ縫いのステッチを上から充填剤で塞ぎ水密性を確保。さらに、インソールには適度なクッション性を確保するため、レザーの中敷の下にコルクの裏張りを施し、オリジナルよりも履き心地がアップグレードしています。
 
軍用品はマニアックなファンも多いですが、‘60年代初頭に英国で隆盛したモッズにより軍用パーカが“モッズコート”として流行したり、現在も米軍のMA-1型フライトジャケットが流行していたりと、つねにトレンドに取り入れられています。お値段も2万円とお手頃であり、さらに、その「タフさ」で荒候でも気後れなく履けますから、人とはちょっと違う靴をお探しなら、ぜひお薦めしたいと思うのです。
 
 
Sandhearst(サンドハースト)
20,000円(税別)
 
お問合せ:レゾナンス TEL.090-6254-7492
※この情報は2019年1月のものです。最新の情報についてはお問合せ先にご確認ください。